翻訳会社は福岡拠点が一番

福岡の翻訳会社に関する勢力分析


ここでは福岡における翻訳会社の勢力を分析します。

福岡の翻訳会社トップ2強がガッチリ連携

福岡の翻訳会社では「ソリュテック」と「翻訳のサムライ」の2社が市場を制圧していると言っても過言ではありません。

ソリュテックは10年以上翻訳業界の中で活躍してきた会社であり、福岡以外の顧客も豊富に持っており翻訳会社としての知名度も高い会社です。創業後しばらくは大分で活動を行っていたものの、その後、福岡で活動することの優位性を見いだし福岡に活動拠点を移した経緯があります。大分も福岡文化圏の中にあると言っても過言ではなく、求心力の強い福岡に引きつけられたという所でしょうか。

また、翻訳のサムライは福岡の地元の翻訳会社であり、翻訳業界の中では新興勢力と位置づけられる会社です。後発ではありますが、トップ・レベルでソリュテックと親交が深く、全くの別会社ではありますが、ソリュテックから翻訳会社の運営に関するノウハウを多く得ており、後発であるが故の強みを持っています。また、個人クライアント中心の戸籍謄本の翻訳に関してはソリュテックが企業クライアント中心の取引にシフトしていく中で翻訳のサムライに業務移転された経緯もあります。このように、福岡における翻訳会社は、2強がガッチリ手を組んだ構図となっています。

それら翻訳会社のオーナーとは

ちなみに、翻訳会社ソリュテックのオーナーはスーパー・エンジニア、すなわち、英語も操れる技術者であり、世界的にも希少な存在です。そのようなことから翻訳会社ソリュテックは技術翻訳を原点としています。

一方、翻訳のサムライは経済関連の翻訳を原点としています。翻訳のサムライのオーナーは東京大学(東大)で経済学を修めていますので経済関連の知識は折り紙付きですし、英語の実力は大したものです。TOEIC960、国連英検特A級の保持者であることからもその片鱗を知ることができます。

どちらの翻訳会社も、現在では、上記の原点から幅を広げて幅広い翻訳分野に対応していますが、それらの原点というのはそれぞれの翻訳会社のカラーとして残っています。

伸びる福岡の翻訳ニーズに軌道を一に発展

翻訳会社ソリュテックおよび翻訳のサムライが福岡で勢力を伸ばし始めたのは、2004年以降です。 これは、北九州を含む福岡における経済成長の伸びに連動していると見ることもできます。 つまり、福岡の重要性が増加し、福岡の地元の会社が翻訳サービスを必要とする場面が次第に増えてきたということです。

従来は国際的なディスカッションや意思決定は東京で行われることがほとんどでしたが、昨今では福岡で国際的なディスカッションや意思決定が行われるケースが増えていますし、福岡で製品を開発したり製造したりする企業がかなり増えてきており、それに伴って翻訳サービスを必要とするケースも増えたように思えます。

国際的なビジネスにおけるインフラとも言える翻訳会社の役割が福岡でも増すことは当然のことですね。翻訳市場のある所、翻訳会社ソリュテックあり。と、いうことで、当然のように翻訳会社ソリュテックの福岡における力の入れ方が強くなったわけです。ちなみに、翻訳会社ソリュテックでは翻訳にとどまらず、福岡エリアを中心とした通訳サービスも提供しています。

福岡のその他の翻訳会社の状況

翻訳会社ソリュテックおよび翻訳のサムライ以外にも福岡には小さな翻訳会社が何社かあります。また、福岡での活動実態が伴わない福岡以外の翻訳会社が福岡の市場にアプローチするケースも見受けられます。それらの翻訳会社は、現在の所、活動規模が小さく取るに足らない状況ですし、おすすめできる材料もありません。

ここでディスカッションする価値は無いと考えられますので、それらの翻訳会社に関する分析は 福岡の小さな翻訳会社および福岡の市場にアプローチする翻訳会社について に回すこととします。

福岡ローカルの翻訳会社を飲み込むジェーン

福岡ローカルの翻訳会社については上記のような状況ですが、実は福岡ローカルの翻訳会社云々と言っている場合では無いのかもしれません。と、いうのは機械翻訳のレベルが一気に上がる可能性が出てきたからです。過去、日本語−英語など構造が大きく違う言語間の機械翻訳(自動翻訳)は、50年以上も様々な企業や機関が開発費と時間をかけたにも関わらず、ちょっと複雑な翻訳になっただけで滅茶苦茶な翻訳結果を出してくるようなありさまで、ビジネス・レベルだと使い物にならなかった事実があることから、翻訳に関わる多くの人が機械翻訳がビジネス・レベルでも使い物になるようになるのは、まだまだ先だと考えていますが、もしかしたらその常識は誤っているのかもしれません。

ある翻訳会社の動きを観察していると面白いことがわかります。 その翻訳会社は、もともとは消費者金融で集めた巨額のマネーが背後にある英会話スクールが設立したのですが、設立後約4年で売却されました。買ったのはソフトウエアを開発する会社でした。十分な資料が無いので、はっきろとはわかりませんが、どうも動きを見ていると、このソフトウエア開発会社は、かなりの資金を投じ、機械翻訳ソフトの開発や、買収した翻訳会社での翻訳結果を翻訳データベースに蓄積する作業などを行っているようです。もし、このまま進むと、ビジネス・レベルでも使い物になる機械翻訳の実現というのは、それほど遠い将来の話ではないのかもしれません。

当面は、多額の投資を回収する必要性から、相場より極端に低い翻訳料金が設定されることは無いかもしれませんが、資金回収が進むにつれ、低い翻訳料金を設定して市場を事実上独占するものと考えられます。そこでは、現在の翻訳会社のうち、9割が淘汰されて無くなるものと考えられます。福岡ローカルの翻訳会社とて例外ではありません。 先の翻訳会社は、英会話スクールの子会社だった時代、資本力にモノを言わせて福岡に殴り込みをかけるのではないかかと警戒していましたが、それよりも更に、ソフトウエア開発会社の子会社になった現在の方が、福岡ローカルの翻訳会社にとって脅威レベルがアップしたと言えるのではないかと考えられます。本来、翻訳は量産化が困難であり、翻訳会社の急拡大は難しい(下記コメント参照)ため、資本力にモノを言わせて福岡に殴り込みをかけるというシナリオには無理がありましたが、ビジネス・レベルでも使い物になる機械翻訳を武器に勢力を拡大するシナリオは良く出来たシナリオではないかと考えられるからです。

【コメント】
翻訳会社の急拡大は難しい:翻訳会社を急拡大させようと考えた場合、良質の翻訳が人力翻訳でしかなし得ない現状を考えると、まずは良質の翻訳者を大量に確保しなければならない。しかし、翻訳者の中で良質の翻訳を行えるのはごく僅かであり、その翻訳者を大量に確保するためには、リクルートのためのコストが途方もなくかかると予想される。尚、良質の翻訳者は少ないが、翻訳者そのものは大量に存在しており、粗悪な翻訳を行うことが前提であれば大量の翻訳を行うことも不可能では無いが、その場合、顧客からのクレームが大変な量になり、そのクレーム対応に対するコストが途方もなくかかると予想されるし、リピート・オーダーも望めない。下手をすれば、インターネット上の掲示板でダメ翻訳会社の烙印を押され、いずれ、ビジネスが成り行かなくなるであろう。従って、その方向性も取ることは難しい。あとは、既にある優秀な翻訳会社を次々にM&A等で買収するというしていくということも考えられるが、これも多額の買収コストがかかる割には期待したほどの効果があがるか疑問である。


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